陸奥山に黄金花咲く 大仏さまの金は陸奥から |
いつもは通り過ぎるのに、裏に回って読んでみると
天皇(すめろき)の 御代栄(さか)えむと 東(あづま)なる
陸奥山(みちのくやま)に 金(くがね)花咲く
大伴家持 万葉集巻18 4097 (犬養 孝書)
思い当たった。sidu-hahaさんのブログで
陸奥国小田郡涌谷から金が出た~~と大騒ぎになったという地、小金橋 の記事
奈良の大仏に塗る金が見つかったという大伴家持の歌碑の写真もあった
「すめろぎのみよさかえんとあずまなる みちのくやまにくがねはなさく」
同じ歌の歌碑が東大寺にあった
須売呂伎能 御代佐可延牟等 阿頭麻奈流 美知乃久夜麻尓 金花佐久
(天皇の御代が栄えるしるしとして、東にある陸奥国の山に黄金の花が咲いた)
百日紅の紅葉始まる
南門からみる歓学院
大仏を建立されたのは聖武天皇、大仏殿脇の道標
その横にこんな歌碑があります
小倉遊亀画伯の書
読みにくいので裏に回ると 万葉集1658
聖武天皇にあてた光明皇后の歌~やさしいひびき~
聖武天皇の死後、光明皇后が天皇遺愛の品を東大寺に納められた正倉院
いつもの大仏池に回ると、ススキ、ナンキンハゼの紅葉が秋の気配
帰り道の民家脇で出会った、シロバナサクラタデ、ツタバウンラン
聖武天皇の東大寺大仏に塗るための金が陸奥の国から産出したことを喜ぶ詔
大伴家持がこれに対して、越中国守館で祝意を表した歌
奈良の大仏、陸奥国山の小金橋、越中が万葉歌でつながった日でした
拝見しました~。
万葉仮名というのは、どこか奥ゆかしくて~
情緒がありますね。
初めて古典を習ったときの印象が忘れられません。
いにしえ人にとって、これが常識と言えばそれまでですが、女性も男性も暑い思いをこうして三十一文字に表す教養の深さ~
感動ですね。
これた、我が家の方ではなく、御地で拝見できるのはことさら思いが深くなるような気がします。
大仏池からの様子~とても印象深いですね。
小さな花たちも秋を一身にさかせて、とてもいとおしいですね。
失礼しました。
素朴で心情が直接伝わってくるものが多く
親しみ深いです。
地域が万葉歌でつながるのも
歴史や人々が
リアリティーをもって近づいてくるようで
楽しいですね。
地名に残るいろいろなお話を聞かせていただいて
なるほどと触発されています。