母の死 命はつながっていく |
家族と親しい親族に送られて、夫と、若くして逝った息子のもとに旅立った。
遅い春はあっという間にやってきて、花は咲き、そして散っていく。
梅の花吹雪の中の旅立ち。
母の命は、娘、孫、遠くから駆けつけてくれたひ孫たちにつながっていく。
我が家の小さい庭は、母が植え育てた木々や草花で埋め尽くされているが
そんな命にふれながら、母がしたように、庭の草取りに励む自分がいた。
母の俳句も添えながら、思い出の花々をたどってみる。
盛り過ぎ 梅そよ風に 花吹雪
開き行く 紅梅眺 む 硝子越し
人混みを 山茱萸(サンシユ)の木 掲げ持ち
大きく成長した山茱萸・花蘇芳・籔椿たち
山茱萸はおん祭の花市で求めたものか、籔椿は母の実家の竹やぶからやってきた。
いずれも我が家歴50年をこえるはず。