華厳の世界”如心偈2” |
今のうちに講座の初めと終わりに読む 華厳経”如心偈”
を最後まで唱えられるように悠々とお勉強
講義を聞く東大寺勧学院
前に掲げられた額をみながら ”如心偈”(にょしんげ) を唱える
華厳の世界 ”如心偈”で、前半を訓読して、ほんの少しわかったような気分になった
如心佛亦爾 如佛衆生然
心佛及衆生 是三無差別
諸佛悉了知 一切從心轉
若能如是解 彼人見眞佛
心の如く佛もまた爾り 佛の如く衆生も然り
心と佛と衆生とは 是れ三つに差別は無い
諸佛は悉く了知したまう 一切は心より轉ずると
若し是くの如く理解できたら 彼人は真の佛を見るであろう
<唯心偈> ─訓読と現代語訳─ から後半を
心亦非是身 身亦非是心
作一切佛事 自在未曾有
心も亦た是れ身に非ず 身も亦た是れ心に非ざるも
〔心と身はかかわりあって〕
一切の仏事を作すに 自在なること未曾有なり
若人欲求知 三世一切佛
應當如是觀 心造諸如來
若し人、三世の一切の仏を求知せんと欲せば
応当に是の如く観ずべし 心は諸の如来を造る、と
前半で 心と佛と衆生とは 差別が無く 一切は心より轉ずる
後半で もしも人が、三世の一切の仏を知りたいと思うなら
心がもろもろの仏を造る、と観ずべきである
もう一度我が家の額を見直す、上司海雲さんの 三界唯一心 心外無別法
母がいただいた興福寺官長乗俊さん八十歳の 心
最後に唱える 廻向文
願以此功徳 普及於一切
我等与衆生 皆共成仏道
願わくは此の功徳を以て 普(あまね)く一切に及ぼし
我等と衆生と 皆共に仏道を成(じょう)ぜんことを
この廻向文を、毎月母の命日に来てくださる融通念仏宗の和尚さんも唱えられる
3日前に知った・・・今まで聴いていなかったらしい
「廻向文」は『妙法蓮華経』の一節 真言宗泉涌寺のページより
「願わくは、私の行った善い行いの果報が、この世のありとあらゆる存在すべてに行きわたり、自分を含めたすべての人々と、生きとし生けるものとが、皆と共に、あらゆるものに対しての慈しみの心を持ちつつ、みずから勤め励む道を、日々たえまなく進んでいきますように」という、願いの言葉である。