夕暮れの奈良 8・15を思う |
お目当ての日没の太陽は雲に隠れる
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平和そのもの、でもこの平和は続くのか
気にかかるのは、8・15終戦記念日全国戦没者追悼式での安倍首相の式辞
8月6日、9日の広島と長崎の原爆死没者慰霊式・平和祈念式典のいずれにおいても
前年とそっくりの「コピペあいさつ」を繰り返した首相
ところが全国戦没者追悼式では、安倍首相はコピペを拒否し、1993年に細川首相が「哀悼の意」を表明し、次の村山首相が「深い反省」を加えて、以後16代の首相に引き継がれてきたアジア諸国に対する加害責任への言及をしなかった。
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大仏池の周りの芝生には、眠りにつこうとする父母バンビの鹿の家族たち
二月堂が見えてきた
灯りを間近に見る
夕焼け小焼け
二月堂から降りてくると三月堂(法華堂)、人影のない写真が撮れた夕刻!!
でも鹿がいる、なんと贅沢な寝所~~
二月堂・三月堂を後にして下っていく
ライトアップされた大仏殿中門
鏡池に映る大仏殿
普通の参拝客と逆コースなので、最後が南大門
運慶の仁王像(金剛力士像)の阿形(あぎょう)もくっきり
奈良公園・興福寺・東大寺・春日大社などが、ロウソクの灯りに照らされる灯火会
人々の願いを込めて・・・・・
---------------------以下8・15に思うの続きです--------------------------
平成8年(1996年) 橋本龍太郎首相
また、あの戦いは、多くの国々、とりわけアジアの諸国民に対しても多くの苦しみと悲しみを与えました。私は、この事実を謙虚に受けとめて、深い反省とともに、謹んで哀悼の意を表したいと思います。
平成20年(2008年) 福田康夫首相
また、我が国は、多くの国々、とりわけアジアの諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えました。私は、国民を代表して、ここに深い反省とともに、犠牲となられたすべての方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。
橋本首相以来、1期目の安倍首相を含めて16代の首相がアジア諸国民への加害についての反省と哀悼の意を繰り返すことに~~~重要な政治的意義があった。
これを削除した首相式辞を読むと
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祖国を思い、家族を案じつつ、戦場に倒れられた御霊、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遠い異郷に亡くなられた御霊、いまその御前にあって、御霊安かれと、心より、お祈り申し上げます。
戦没者の皆様の、貴い犠牲の上に、いま、私たちが享受する平和と、繁栄があります。そのことを、片時たりとも忘れません。
いまだ、ふるさとへの帰還を果たされていないご遺骨のことも、決して忘れません。過日、パプアニューギニアにて、ジャングルで命を落とされ、海原に散った12万を超える方々を想い、手を合わせてまいりました。
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自国中心主義と自己陶酔の極致。
犠牲になる国民の視点がなく、神として祀ればよいと言わぬばかり。
なぜパプアニューギニアまで出かけて命を落とさねばならなかったのかを問わず、そのことが現地の人々にとって何だったのかを問わず、アジアの平和を破壊した責任を見ず、ただ自国の戦没者をたたえる
日本を取り戻すというのは、こんな国を再現することなのか
『日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ』 / 安倍晋三・百田尚樹著 の日本中心世界観
百田氏は『永遠の0』著者、NHK経営委員
民主主義が機能するのか、この人が首相であるいまの空気がとても心配 ^(^-^)^