平和を願って 日本水仙 |
クリスマスも過ぎ、なんとなく吹っ切れない気持ちのまま、今年のブログを閉じた
翌夕安倍首相の靖国参拝の報が飛び込んだ
今年のうちに考えておこうと、咲き始めた日本水仙に思いを託す
天皇陛下は80歳の誕生日を迎え、記者会見で述べられたこと
これまで最も印象に残っていることに「先の戦争」を挙げ、「前途に様々な夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと本当に痛ましい限りです」
戦後復興の歩みについては
「平和と民主主義を守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って今日の日本を築いた」と振り返り、「戦争で荒廃した国土を立て直すために人々が払った努力に深い感謝の気持ちを抱いています」
というお言葉は心にしみる。
靖国参拝後に発表された安倍首相の談話から
本日、靖国神社に参拝し、
国のために戦い、尊い命を犠牲にされた御英霊に対して、
哀悼の誠を捧げるとともに、
尊崇の念を表し、御霊安らかなれとご冥福をお祈りしました。
両談話を読み比べると、似ているようであって正反対であることに気づく。
陛下は「前途に様々な夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと本当に痛ましい限り」と思っておられるのに対し
安倍首相は「国のために戦い、尊い命を犠牲にすることは称えられるべきことであり
英霊に尊崇の念を表し、御霊安らかなれとご冥福を祈る」と言う。
安倍教育改革で求める愛国心の本音はここにありとの感がある。
侵略された中国や、植民地支配を受けた韓国の人々には、戦争責任者A級戦犯もまつられている靖国神社への参拝は、戦争の正当化と見える。近隣諸国との平和が遠のいていく。
米政権は安倍首相の靖国参拝について、
「日本は大切な同盟国であり友好国だが、日本の指導者が近隣諸国との関係を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」と声明を発表
<映画監督の想田和弘さん> 特定秘密法、武器輸出三原則の緩和、靖国神社参拝。長年論争となってきた問題が次々に実行されている。政権からは日本が積み重ねた民主主義の歴史への敬意が感じられない。ニューヨークに住んで思うのは米国にとってアジア最大のパートナーは中国だ。日中関係が悪化すれば、日本が孤立するだけで何もいいことがない。
朝日新聞2013.12.27
よい年をと 気軽に言えない年の瀬です!!
孫たちが帰ってきてくれます。お正月の準備にかからなくては。